【序章】最北の地から始まった浮浪雲の独り旅

2026年3月6日


 

●●● 宗谷岬で目覚めた朝 ●●●

“ピ・ピ・ピ・ピ・ピ……”
耳元でけたたましく鳴り響くアラームに、俺は顔をしかめた。
「んぁ~……もう朝かよ……?」
眠気で霞む目をこすりながら、のっそりと身体を起こす。
次の瞬間、目に飛び込んできたのは――

「おぉ……清々しい潮の香りに、朝焼けのグラデーション……そして目の前には広大な――大・海・原?」
……いや、待て。
「はぁ?」
状況がまるで理解できねぇ。

「ここって何処なんだ?」 狐につままれた気持ちで、辺りを見回すと視界に飛び込んできたのは、やたら自信ありげな純白のモニュメント。なんかデカくて、やけに「ドヤ顔」でそびえ立つそれは、どこかで見たことがある形だ。

「えっと……これってたしか……『日本最北端の地』って書いてあるやつだよな?」
脳内の地理の授業の記憶を総動員して、ようやく答えが出る。
そう、ここは宗谷岬。

……え、宗谷岬?

 

●●● 記憶の空白 ●●●

スマホを取り出すと、画面には「2019年5月1日 4:10」の表示。
「んで……なんで俺は宗谷岬にいるんだ?」

頭の中を整理しようと深呼吸して昨日の夜を思い返す・・・
そうだ、確か昨日の夜は・・・なんか「時代が変わる」とかって、テレビやネットが勝手に盛り上がってた気もするが……まぁ、そんな事はどうでもいい…
覚えてるのは、夜中の1時頃に布団に入って、「よし、明日こそちゃんと起きるぞ!」なんて決意しながら……


そのまま、秒速で眠りに落ちた俺。 まぁ瞬眠で寝落ちるのは、いつもの事っちゃいつもの事だが、目覚めると「宗谷岬の海」ってのはさすがに想定外の出来事だよな。
「は? どんなワープだよ・・・」

 

●●● 夢か? 現か? ●●●

「うーん これって……夢なのか?」
(頬を軽くつねってみる)
イテッ!」
・・・どうやら夢じゃなさそうだ


まず ここが【日本最北端の地】と言う事は理解ができた。
でも肝心なのはそこじゃない。
「なんで俺が、いまここにいるのか?」
・・・それが最重要で最大の謎だ。

記憶はぼんやりと霞んでいる。
誰かに連れてこられた?
自分で来た?
まるで思い出せない。

 

●●● 南へ行け! ●●●

ふと空の端っこがオレンジに染まり始めて、海面に反射する朝日がキラキラと輝いている。

「おぉ~、朝日が昇ってきたな……とても清々しい朝だな!」
・・・って違う違う! 今は感動している場合じゃねぇよ!

スマホに目を向けると4時22分。早朝強制ログイン状態
「……眠い。めっちゃ眠い。いや、眠いムニャムニャ・・・とか言っている場合じゃないって…まったく俺って奴は呑気な野郎だ…」

ん~~……とにかく、頭の中が全然整理つかねぇ。そんな感じに一人でボソボソ呟いてたら、近くで日の出を見てる人が笑ってるし……まぁそんな事はどうでもいい。勝手に笑っていてくれ。

「……あぁ~、もうなんか面倒くせぇや!」(と、お得意の投げやりモード)
そんな時だった。朝から何度も脳内に直接話しかけてくる謎の声。

『南へ行け! 南へ行け!』

「は? 誰だよお前!」
「別に俺が何処に向かおうが、俺の勝手だろう!」
そうは言いつつも、ここは日本最北端。
南に進む以外、選択肢はないんだよな。

 

●●● 決意なき決意 ●●●

まぁ元々『風の向くまま・気の向くまま』って感じで、「時の流れに身を任せ~♬」言った生き様で生きてきた。
どんな流れなのかは分からないけど、現状「日本最北端の地」に意味不明に放置され、謎の声は勝手に『南へ行け! 南へ行け!』と語りかけてくる。
だったら行ってみるしかないか?
こうしてなんとなく、スタート地点を「日本最北端の地」に、そして最終目的地を「日本最南端の地」に向けた旅が「たった今」始まった。

 

●●● プロローグの終わりに ●●●

こうして、宗谷岬から始まる俺の旅は、後に「浮浪雲の独り旅 ~日本縦断妄想旅鴉~」と呼ばれることになるらしい。

出発地は「日本最北端の地」
目的地は「日本最南端の地」
動機は 「なんとなく・・・?」

ただし、俺自身はまだ何も知らない。
これから出会う人たちも、これから起こる出来事も。

だけど一つだけ言える。
この旅は、間違いなく――退屈しねぇ。
「さぁ、行くか」
宗谷岬の朝日を背に、俺は日本縦断の旅に歩み始めた。

こうして、途方もなく無茶な状況設定と、意味不明な判断によって、

「浮浪雲の独り旅 ~日本縦断妄想旅鴉~」

こうして、突拍子もない旅が始まりましたとさ・・・

めでたし、めでたし・・・

 


━━━《出演者》━━━
浮浪雲(はぐれぐも)
妄想と現実の狭間をフラフラ彷徨う、自由過ぎる旅人。
目覚めると宗谷岬。気が付いたら旅が始まっていた……。

 

━━━《ロケ地》━━━
宗谷岬
〒098-6758
北海道稚内市宗谷岬3番地
日本最北端。すべてが始まる場所(たぶん)。

 

━━━《作成スタッフ》━━━
不明(という名のいつもの俺)
気が付いたら書いていた。
……なんかもう、全部流れに任せてみた。

 










END of Story!

 

 

 

 

 

いや! 「めでたし・めでたし…」じゃねぇ~から!
Storyが始まったばかりだぞ!「宗谷岬」に置き去りにして、勝手に終わりにするなぁ~!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぁ~んてね(^^♪

 

To Be Continued

Preview   Next