羽幌町に戻り、久しぶりの休日…
浮浪雲:「なみえちゃん…聞いて貰いたいことがあるんだ」
なみえ:「真剣な顔をしちゃって…なんですか?」
浮浪雲:「実は俺…初めて会った時に…一目惚れしちゃったんだ…なみえちゃんに…」
なみえ:「えっ…そ・そんな事を急に言われても、困っちゃいますぅ~」

浮浪雲:「本気で俺と付き合ってくれないか?」
なみえ:「えっ……でも、なみえちゃんには……ずっと思いを寄せてる大好きな人がいるんです。だから……浮浪雲さんとお付き合いすることは……」
浮浪雲:「そんな、振り向いてくれない奴のことなんか忘れてさ……俺を見てくれないか?」
なみえ:「……本当にごめんなさい。浮浪雲さんとお付き合いすることはできません。私たちは“日本縦断の旅”をするためだけの関係。それ以上でも、それ以下でもないんです」
浮浪雲:「どうしてもダメって事なんだ? こんな状況でも…今まで通りに旅を続けられるの?」
なみえ:「浮浪雲さんがそんな気持ちのままなら……もう旅は続けられません。ここで終わりです。これからは他の“旅担当者”に交代します。今までありがとうございました」

浮浪雲:「エッ?!・・・ちょ・ちょっと待ってくれないか! 昨日は責任を取って結婚してって言っていたじゃん!?」
なみえ:「あれは冗談ですよ~。その場のノリってやつです♪ でも……“大好きな人がいる”ってのは本当です。ごめんなさい」
浮浪雲:「じゃあ……本当に俺、この旅を続けられないのか? 二人で頑張ってきたのに……」
なみえ:「だって……“自分のことを好きだって人”と旅をするなんて危険ですもん。襲われたら困るし。それにもう次の担当は決まってますから。はっきり言います――浮浪雲さんはクビです! さようならっ☆」
浮浪雲:「い、いや……そんなあっさりクビって……俺、どうすればいいんだよ!?」
なみえ:「もうすぐ次の人が到着するから……浮浪雲さんは“どっか適当な所”に飛ばしておきますね。ばいばぁ~い!」

浮浪雲:「えぇぇぇぇぇっ!? “適当な所”ってどこだよ!? まさかっ!?(ピュ~~~ン!)」
――こうして、なみえちゃんにクビを言い渡された浮浪雲は、問答無用でどこか見知らぬ土地に飛ばされてしまったのであった。
果たして新しい物語が始まるのか? それともこのまま“お役御免”なのか?
see you again! (@^^)/~~~
浮浪雲:「イヤダァーーーーー!(バッ!)」
なみえ:「浮浪雲さん急にどうしたの?」

浮浪雲:「はっ!(キョロキョロ…) ん? 夢・夢なのか?…良かったぁ~…」
なみえ:「なんか凄く汗びっしょりだけど…どんな怖い夢を見たの?」
浮浪雲:「い・いや…ん~なんか人生最大に怖いって言うか…辛い夢かな?」
なみえ:「どんな辛い夢だったの?」
浮浪雲:「え・えっと…ん~い・いや…大した夢じゃないよ…」
なみえ:「なみえちゃんには言えない夢なんだ?(イラッ!)」
浮浪雲:「いや…言えないって言うか…ん~夢だし隠す事もないよね…実は昨日好きな子がいるって話したでしょ? その子に【告白】したんだけど見事に大失恋したって夢だよ…ハハハッ(゚Д゚;)」
なみえ:「えっ…夢の中に出てくるほどに大好きな子なんだね…(ショック…) その子ってどんな子なの?」
浮浪雲:「ん~今までの俺の人生の中で一番大好きな子だよ…絶対にその子と付き合いたいと思って告白してみたけど…その子には好きな人がいるからってフラれちゃった」
なみえ:「その子って…なみえちゃんが知っている子なの?」
浮浪雲:「えっ? えっと…ん~なみえちゃんは 知・知らない子だよ!」
なみえ:「慌てている…それじゃやっぱり なみえちゃんの知っている子なんでしょ?」
浮浪雲:「い・い・嫌…マ・マジで なみえちゃんの知らない子だって…」
なみえ:「もしかして…浮浪雲さんの好きな子って すみかちゃん なの?」
浮浪雲:「えっ? 違うけど… なんでいきなり すみかちゃんの名前が出てくるの?」
なみえ:「だって…浮浪雲さんと すみかちゃんは相思相愛なんだもん」
浮浪雲:「いやぁ~相思相愛って事は絶対に無いでしょ~だって一日一緒に居ただけだよ?」
なみえ:「でも…一日だって本当に好きになっちゃう事だってあるもん」
(なみえちゃんは一日で浮浪雲さんの事を好きになっちゃったもん)
浮浪雲:「まぁそんな事もあるかもしれないけど…俺が好きな子は すみかちゃんじゃないよ」
なみえ:「でも すみかちゃんは浮浪雲さんの事を好きなんだよ!」
浮浪雲:「えっ? それって…すみかちゃんに聞いたの?」
なみえ:「そんなの聞かなくたって分かるんもん」
浮浪雲:「例え そうだとしても、それはきっと気の迷いだって…多分」
なみえ:「気の迷いじゃない感じだったもん…すみかちゃんは絶対に浮浪雲さんの事が好きなんだよ!」
浮浪雲:「すみかちゃんの気持ちまでは、俺には分からないけど…もしそうだったとしても 俺が好きなのは すみかちゃんじゃないから、相思相愛って事にはならないよ」
なみえ:「本当なの? 嘘じゃないの?」
浮浪雲:「本当だよ…ん? ところで…なんで なみえちゃんは なんでそんなに怒っているの?」
なみえ:「(ハッ…ヤバイ) え・えっ…ん~えっと…すみかちゃんは なみえちゃんの大切なお姉ちゃんだから…ダヨ」
浮浪雲:「ん?・・・あぁ~そうか…大切なお姉ちゃんが 俺みたいな【適当男】に狙われたら困っちゃうよね!」
なみえ:「浮浪雲さんは【適当男】なんかじゃないもん! 凄く優しくて素敵な男の人だもん!(怒)」
浮浪雲:「えっ…『優しい?』『素敵な男の人?』 ん~なんか…ありがとう…嬉しいけど、なんでそんなに怒っているの?」
なみえ:「あっ…べ・別に怒ってなんかないよ…そ・そう 自分の事を【適当男】とか言うのは良くないよって事だよ 別に浮浪雲さんの事を好きとか、全然思っている訳じゃないもん…」
(いやぁ~なんでそんな事言っちゃうのぉ~なみえちゃんってばぁ~…)

浮浪雲:「確かに良くないよね…ていうか、今『俺のこと好き』って言った?」
なみえ:「違いますぅ~ しっかり聞いてください! 『浮浪雲さんの事を好きとか思っている訳じゃない!』ですぅ~」
浮浪雲:「あぁ、そうは言ってるけどさ…でも前にも似たようなことあったよね。本当は俺のこと好きなんじゃないの?」
(探りを入れてみる)
なみえ:「・・・そんな事絶対に無いですぅ~! 浮浪雲さんの事なんか…浮浪雲さんなんか…エーンエーン…」
浮浪雲:「あっ! ごめん…また泣かせちゃった…本当にごめんなさい 俺の事を好きなんて事は絶対に無いよね…」
(「そんな事絶対に無い」とか…夢の中でフラれた上に現実でもコレだ…俺の方が泣きたいよぉ~…)
なみえ:「浮浪雲さんの事…好きじゃ無くないもん…」
浮浪雲:「ん? 好きじゃなく…ないもん? ってどっちなんだ? どっちなの?」
なみえ:「も~分かってくれないなら大っ嫌いです! エーンエーン…」
浮浪雲:「いや…本当にごめんなさい…ん~どうしよう…」
(前の時はギュッて抱きしめたら機嫌が直った様な気がするけど…もう好きな男の人がいるって聞いちゃったもんなぁ~どうしよう…)
なみえ:「エーンエーン…」
(なんで前みたいにギュッて抱きしめて慰めてくれないのよぉ~)
(少し時間を置くかな…?そうすれば落ち着くかもしれないな…)
なみえ:「エーンエーン…」
(もう なみえちゃんが泣いていても、なんとも思ってくれなくなっちゃったんだ…)
浮浪雲:「なみえちゃん…俺…どうすればいいかな? どうしたら許してくれるのかな?」
なみえ:「もうどうでも良いよ…浮浪雲さんにとって なみえちゃんなんか どうでもいい子なんだから…」
浮浪雲:「いや…どうでもいい子なんかじゃないよ! とっても大切な子だよ!」
なみえ:「そんなの絶対に嘘だもん…浮浪雲さんは なみえちゃんの事が嫌いになっちゃったんだもん」
浮浪雲:「嫌いになってなんかないよ とっても大切だし好きだよ」
なみえ:「エーンエーン…前は『大好き』って言ってくれたのに、もう『好き』に格下げになっちゃったぁ~」
浮浪雲:「えっ? あっ! 本当に なみえちゃんの事が『大好き』だよ! 本当・本当・マジだよ!」
(心の底からマジなんだけど…なみえちゃんには好きな男が居るんだよな…なんか虚しい…)
なみえ:「(ヒック・ヒック…) 本当に…本当になみえちゃんの事が『大好き』なの?(ヒック…)」
浮浪雲:「本当に『大好き』だよ…」
(夢の中でも言ったけど…一目惚れだよ…叶わぬ恋だけど…)
なみえ:「(グスン・グスン…) またワガママ言っちゃって(グスン) ごめんなさい…」
(例え嘘でも良いから…『大好き』って言って欲しいもん)
浮浪雲:「また…泣かせちゃったね…本当にごめんね」
(抱きしめたい…けどそれは俺の役目じゃないんだろうな…)

なみえ:「ううん…もういいよ…」
(ギュッて抱きしめて『大好きだよ!』って言って欲しいな…だけど浮浪雲さんには 好きな子がいるから無理だよね…)
浮浪雲:「とりあえず…羽幌町に戻る準備をしようか?」
なみえ:「うん…」
(やっぱり…無理だよね…ちょっと辛いな…)
・・・ 超重い空気の中 会話も一切なく準備を終えて、フェリーに乗り込んだ。 ・・・
浮浪雲:「この後…羽幌町に着いたら何をしようか? 一日ゆっくりって言ったけど、ノープランだったんだ…ごめんね」
なみえ:「別に大丈夫だよ…」
・・・ 再び、重たい沈黙が続いた。 ・・・
なみえ:「ねぇ…浮浪雲さん…」
浮浪雲:「ん? どうしたの?」
なみえ:「なみえちゃんって…本当は居ない方が良いんでしょ?」
(もしそう言われたら…どうしよう…)
浮浪雲:「えっ? なんでそんなこと言うの? なみえちゃんには絶対に一緒に居て欲しいよ。じゃないと俺、寂しい」
なみえ:「えっ…本当にそう思ってくれているの?(ドキドキ…)」
浮浪雲:「この先ずっと…俺の傍からいなくならないで欲しいって、本気で思っているよ!」
(ヒック・ヒック…エーン・エーン…)
浮浪雲:「えっ?な・な・…ごめん…俺また何か悪い事を言っちゃったかな?本当にごめんなさい」
なみえ:「(ヒック・ヒック)…違うよ…嬉しくて泣いちゃっただけだよ。嫌われちゃったかと思っていたから…」
浮浪雲:「何度も言っているでしょ! 嫌いじゃ無いし 大切な子だし とっても大好きだよ」
なみえ:「えぇん…えぇん…なみえちゃん、すごく嬉しいよぉ…」
(ん~他に大好きな人がいるんでしょ~まぁ女の子はみんなのアイドルで居たいのかな…?)
なみえ:「(グスン・グスン…)また泣いちゃってごめんね…(ヒック・ヒック…)」
浮浪雲:「そんな事は気にしなくて大丈夫だよ さてと…羽幌町に到着したし、まずはご飯を食べちゃおうか?」
なみえ:「うん…」
浮浪雲:「とりあえずお昼は羽幌フェリーターミナルにある『浜のかあちゃん食堂』で軽く済ませちゃおうね!」
なみえ:「うん そこで良いよ」



浜のかあちゃん食堂
<所在地>
北海道苫前郡羽幌町港町1-51
(羽幌フェリーターミナル)
<問合せ先>
090-3018-1186
<営業時間>
08:00~14:00(日曜営業)
<定休日>
1月~4月・9月~12月
※4月29日~8月28日まで休まず営業
※営業時間・定休日は変更する事もありますので、
店舗へご確認下さい。
浮浪雲:「さてと…お腹も一杯になったし今日は何をしようか?」
なみえ:「ん~島に行く前に色々と見ちゃったからねぇ~どうしようか?」
浮浪雲:「少し元気になったかな? それじゃドライブで羽幌川の上流の方まで行ってみようか? ちょっと車から降りて疲れない程度に散歩してみるのも、たまにはいいかもね?」

なみえ:「えっ…ん~浮浪雲さんは どうしても山の方で散歩をしたいの?」
浮浪雲:「いや…暇だし北海道の大自然を肌に感じてみるのも良いかなってね なみえちゃんが嫌だったら散歩しなくてもいいよ」
なみえ:「ん~ちょっと山の中を歩くのって怖いです」
浮浪雲:「ん? 怖い? あぁ~ はははっ! 大丈夫だよ 別に変な事や襲ったりしないから安心してね…絶対約束するよ!」
なみえ:「変な事…? 襲う…? い・いえ…そう言う事じゃないです。実際の場所は羽幌じゃなくて次の苫前なんだけど…100年ちょっと前に、ヒグマの悲惨な事件があった話を思い出しちゃって…ちょっと怖いです」
浮浪雲:「ヒグマの事件? なんか凄い事件があったの? 嫌じゃ無かったら教えてくれる?」
なみえ:「・・・はい…ちょっと怖いけど…頑張ってお話します」
浮浪雲:「無理しなくてもいいよ ん~やっぱりやめておこうか?」
なみえ:「大丈夫です! ちゃんと紹介はしたいので頑張ります」
浮浪雲:「辛くなったらいつ辞めても良いからね」
なみえ:「はい…それでは『三毛別羆事件』のお話をしますね」
三毛別羆事件
[三毛別羆事件復元地]
<所在地>
〒078-3638
北海道苫前郡苫前町字三渓
<問合せ先>
0164-64-2212
商工労働観光課・商工労働観光係
<開設期間>
5月1日~10月下旬
※積雪状況により開設・閉鎖時期は変更する場合があります
<開設時間>
開設時間に関しての規定はありません。
ただし夜間の見学は危険が伴いますのでお避け下さい。
<観覧料金>
無料
<駐車場>
無料
<携帯電話>
圏外になってます
<トイレ>
なみえの歴史ガイド:三毛別羆事件(みけべつ ひぐま じけん)
「今日はね…ちょっと怖いけど、大切なお話をしますよぉ」
1915年(大正4年)12月9日。北海道の苫前郡(とままえぐん)にある 三毛別六線沢(みけべつ ろくせんざわ) っていう小さな開拓集落で、恐ろしい事件が起きました。
なんと… 体長2.7m・体重340kg の超巨大ヒグマが現れたんですよぉ。もう、家1軒くらい壊しそうなサイズですっ!
事件のはじまり
最初は干してあったトウモロコシを食べに来ただけ。
でも12月9日、そのヒグマが一軒の家に侵入し、幼い子供をかみ殺し、さらに奥さんを山へ引きずっていきました…。後日見つかったのは、頭部と膝から下だけ。恐ろしい光景でした。
そして、翌日の通夜
悲しみに包まれた通夜の最中、みんなが「もう大丈夫だよね…」と思っていたときに、再びヒグマが襲来!
その場は被害がなかったのですが、逃げたヒグマは別の避難先の家を襲い、避難していた男の子3人と妊婦さん、そしてお腹の赤ちゃんまでもが犠牲となってしまったのです。
日本最大のヒグマ討伐戦
村は大混乱。
12月12日から討伐隊が結成され、隊員600人、アイヌ犬10頭以上、鉄砲60丁という前代未聞の規模に。
そして12月14日、天塩国で名高いマタギ・山本兵吉(やまもと ひょうきち)が現れ、ついにヒグマは仕留められました。
犠牲になった命
「三毛別羆事件」で亡くなったのは7人。
さらに、背負われたまま噛まれて重傷を負った子供が2年8か月後に亡くなったため、最終的な犠牲者は8人と言われています。
なみえちゃんのひとこと
ひぃぃ~…お話してるだけで震えちゃいます…。でもね、この事件があったから、北海道では“人とヒグマの距離”について真剣に考えるようになったんですよぉ。
※注意事項
・ヒグマが出没する可能性がありますので十分ご注意下さい。
・訪れる際には鈴など音の出るもので。ヒグマに人の居る事を分からせる対策をした方が良いと思われます。(人を襲った事の無い羆の場合有効と言われています)
・入場者数は「来訪者受付簿」が設置されていますので、記帳の協力をしてください。
※この事件からの教訓として挙げられている事は、
・ヒグマは火等に恐怖を感じない。
・餌に関しての執着心が異様に強い。
・捕食中でも逃げる物を反射的に追う習性がある。
・死んだふりは有効な回避法では無い。
(他に食べ物が無ければ襲われます)
・一度人間を襲うと、人間を獲物として認識する。
(鈴などは獲物の存在を知らせる事に繋がる)
との事です。
※その様な事から遭遇する可能性のある場所には近寄らない事が一番の防衛手段だと思います。
※最近は知床半島方面で野生のヒグマを見る事が出来ると、観光気分で訪れている旅行客が多いと聞きましたが、相手は野生の動物です。被害に遭わないように気を付けて下さい。また万が一メディアなどに知られていない場所で、知らぬ間に被害に遭った人がいた場合には、その人を襲ったヒグマから見ると【人間は獲物!】と認識している可能性もあります。その場合には【あなた】が、次の獲物として認識されている可能性を、充分秘めていると言う事を認知しておいた方が良いですよ! むやみに野生動物の領域を侵さない方が良いと思います。
なみえ:「こんな感じに発生した凄惨な事件だったのです(ガクガク・ブルブル…)」
浮浪雲:「なみえちゃん(震えている…) 話していて怖かったんだね…無理に説明させちゃってごめんね」
なみえ:「エーンエーン…想像しただけでも怖かったし、亡くなった人たちが可哀そうで…子供さんとか妊婦さんも被害に遭ったって言うから…エーンエーン…」

浮浪雲:「明日は苫前町に行くんだよね? 流石に【三毛別羆事件復元地】へ行こうって言わないからね」
なみえ:「うん…なみえちゃんは怖いから行きたくない…ごめんね」
浮浪雲:「謝らなくていいよ 嫌と思う場所に無理に連れて行かないから安心して大丈夫だよ!」
なみえ:「でも…浮浪雲さんは行ってみたいんでしょ?」
(浮浪雲さんに何かあったら嫌だから、行って欲しくないな…)
浮浪雲:「ん~確かに少し興味があるけど…『苫前町郷土資料館』に行けば『三毛別羆事件』の資料などが展示されているらしいから、『苫前町郷土資料館』で詳しく分かるから良いよ。 それにヒグマに遭遇するかもしれないと思うと、俺も怖いからやめておくよ ハハハッ…」
なみえ:「うん ありがとう…明日『苫前町郷土資料館』に行く前に紹介するね!」
浮浪雲:「そう言えばさぁ~今日の宿泊場所の事なんだけど…13日に宿泊した【はぼろ温泉サンセットプラザ】でも良いかな?」
なみえ:「あっ 焼尻島に向かう前に泊まったホテルでしょ? なみえちゃんは別に構わないよ」
(キャー またピッタシくっ付いて眠れるぅ~ドキドキ…)

浮浪雲:「それとさ…もし嫌ならば断わってくれてもいいけど、今日の夕暮れ時に…羽幌サンセットビーチで、サンセットを一緒に見てくれないかな?」
(好きな人が居るから断られるのかな…? でもOKしてくれたら…少しの間だけ恋人気分を味わえるよね…神様お願いします!)
なみえ:「えっ…べ・別に構わないよ 全然嫌じゃないし…急にどうしたの?」
(今日の浮浪雲さん何かいつもより優しい…もしかして今日こそ…ドキドキ)
浮浪雲:「ずっと急ぎ足で廻ってたから、なみえちゃんと一緒にサンセットをゆっくり見れなかったでしょ?」
(やったぁ~恋人気分を味わえる…けど飽くまでも気分だけなんだよなぁ~…気分だけって少し虚しさも感じるな…)
なみえ:「なみえちゃんはね ノシャップ岬のサンセットを二人で始めてみた時、とってもドキドキしながらサンセットを見ていたんだよ!」
(なんでドキドキしていたのかを 気が付いてよぉ~)
浮浪雲:「そうだったんだ? あの時って何か怖かったの?」
(えっ?あの時に俺って、怖がらせる様なヤバい事をしていたのか? それとも下心が見え見えで恐怖を感じていたとか?)
なみえ:「ドキドキの理由は怖かったからじゃ無いよ…」
(ドキドキの理由はそっちじゃ無いよぉ~やっぱり気が付いて貰えないのか…涙)
浮浪雲:「えっ? それじゃぁ~…」
(えっ?不治の病とかじゃないよね?)
なみえ:「それじゃ~…ってなぁに?」
(もしかして…やっと気が付いてくれたの?やったぁ~ ワクワク・ワクワク…)
浮浪雲:「もしかして…体調が悪かったの? ごめんね 無理をさせちゃって…」
なみえ:「えっ! 違うよぉ~なみえちゃんは、いつも元気だもん」
(えっ…なんでそっち? 男女がサンセットを見てドキドキする理由って言ったら、普通分かるでしょ~!)
浮浪雲:「でも…胸のドキドキとか心配だし、そう言えば、よく胸がドキドキするって言っているよね? とりあえず明日病院で診察して貰おうよ! なみえちゃんに何かあったら大変だし…凄く心配だよ!」
「体の方は心配しなくても大丈夫だよ…(ガックリ…)」
(え~~~っ!なんでそっちで話を進めるのぉ~)

浮浪雲:「本当に大丈夫なの? もし体調が悪くなった時には直ぐに教えてね!」
(気を使って隠しているのかな?)
なみえ:「う・うん…分かったよ」
(浮浪雲さん…なんでこんなに【乙女の気持ち】に鈍感なんだろう?)
そして今回も運よく『デラックスツイン湯ったりプラン』で部屋をキープする事が出来て、サンセットの時刻にビーチへ向かいました。
浮浪雲:「本当にサンセットってムードがあっていいよね…凄く落ち着いた気分になれるよ」
なみえ:「うん…なんかこのまま二人きりの時間が止まって欲しいように感じるな…」
浮浪雲:「そうだよね…」
(このムードならば…いま告白したら上手くいくんじゃないかな?…けど駄目だった場合には…もしかして本当に何処かに飛ばされちゃうのかな? なみえちゃんとずっと一緒に居たいな…)」
なみえ:「ねぇ~浮浪雲さん…スマホで今のこの雰囲気に合いそうな歌をかけてよ…」
(また「CottonTime」を、かけてくれたら…なみえちゃんから思い切ってみようかな? 浮浪雲さん…女心を分かってくれないし…)
浮浪雲:「この雰囲気に合う曲…何が良いかなぁ~あまり歌って知らないんだよねぇ~ちょっと待ってて…」
なみえ:「うん 待ってる…」
(ドキドキ・ドキドキ…なみえちゃん頑張れぇ~)
浮浪雲:「ん~じゃあ…またレベッカの曲…古い曲だけど良いかな?」
なみえ:「えっ! 全然いいよ!」
(レベッカの曲…やった~これで思い切る事が出来る…勿論「cottonTime」だよね!)
浮浪雲:「それじゃかけるね!」
曲名:Maybe Toorrow
歌手:REBECCA
作詞:NOKKO
作曲:土橋安騎夫
疲れ果てた 身体横たえ
目を閉じて 今日を思い返す
汗にまみれて ただがむしゃらで
夢はまた遠い 1日だった
だけど明日は きっといいこと
あると信じてたいの Maybe Tomorrow
夜に吸い込まれ 心が寒くなる
子供の頃を 想い出すよ
一人ぼっちで 歩き始めたから
もうふり返える事は出来ないね
灰色の日に 行き詰っても
諦めは出来ないの Maybe Tomorrow
だけど明日は きっといいこと
あると信じてたいの Maybe Tomorrow
浮浪雲:「この曲はどうかな? バラード系の曲で凄くいい曲でしょ? 『きっと明日は…』って…いつもダメダメな俺だから『きっと明日は…』ってね… ん? いつも『きっと明日は…』って後回しにするからダメダメなのか? アハハハッ…」
なみえ:「浮浪雲さんはダメダメなんかじゃないよ! 凄く良い人だもん 自分の事をダメダメとか言わないでください!」
浮浪雲:「えっ…あっ! ご・ごめんなさい…これからは気を付けるね。でもこの曲の『きっと明日は』って…後回しにしているマイナスっぽい感じもするけど…俺は『いつまでも諦めない』プラスな考えの歌だって思っているんだよ…」
なみえ:「そうか!…例え今日は駄目だったとしても…きっと明日は…って事なんだね?」
(なみえちゃんも絶対に諦めないもん! でも…なんで「CottonTime」を掛けてくれなかったの?エーンエーン…)
浮浪雲:「そうそう! そう考えると勇気が出て来るでしょ!」
なみえ:「なみえちゃんは…また「CottonTime」をかけてくれるのかと思ったんだよね…」
浮浪雲:「えっ? だって…この前…ん~」
(この前…嫌いって怒った事を忘れているのか? でも旨く話を合わせて置こう…)
浮浪雲:「あぁ~あの曲も凄く良い曲でしょ! 俺も好きな曲なんだよね」
なみえ:「うん♪ なみえちゃんも大好きなんだよ! 例えば…例えばだよ? ここでいま本当に浮浪雲さんと なみえちゃんがKissをしちゃってたとしても…周りの人に顔を見られないから大丈夫…って事なんだよ! 」
(いくら女心が分からなくても…ここまでダイレクトに言えば…流石に気が付いてくれるよね? 今度こそ初めての…ん~っ!)

浮浪雲:「そうそう そういう歌だったよね」
(ん? 目を瞑っている…柔らかそうな唇に吸い寄せられそうだ…いやいや…この前それで怒られたばかりだろ!)
(浮浪雲さん…早く…他の人に見られちゃうよぉ~)
(ん~…それに好きな人がいるって言っていたし…あっ!そう言えばさっき『そんな事絶対に無い』って言い切られていたんだ…ここでKissなんかしたら、夢のようにマジで何処かに飛ばされちゃうんじゃないか?…ん~我慢・我慢…って、いつも我慢ばかりだな…)
(浮浪雲さん…なんで来てくれないの…こんな状況になったら10人中12人が【チュー】しちゃう状況でしょ~)
(ヤバイ…無言状態が続くと…いつものパターンだと、この後は喧嘩になっちゃうよね?…何か言わないと…)
なみえ:「ん~」
(何を話せば良いんだぁ~!)
(ん~って?…これって来る・来る…きっとそろそろ来てくれるぅ~今度こそ初めての…ん~っ!)

浮浪雲:「や・やっぱり…今日くらいに天気が良いと…夕日も凄く綺麗に見えるねぇ~(;^_^A」
なみえ:「えっ? なんで…?」
(どういう事なの? キスしてくれるんじゃなかったの…?)
浮浪雲:「ん? なんでって…何が?」
なみえ:「・・・もういいよ…エーン・エーン…」
(思い切ったのにぃ~)
浮浪雲:「えっ? なみえちゃん どうしたの…? 俺 また何か酷い事しちゃったかな? 本当にごめんなさい」
(ん?やっぱりあの無言がいけなかったのか?)
なみえ:「分かってくれないなら もういいよ! 早くホテルに帰ろう!」
(もぉ~浮浪雲さんのバカーッ!)
浮浪雲:「えっ? 分かってくれないって…ん~やっぱりわからない…何に怒っているのか教えて…」
なみえ:「・・・しらないっ!(フン!)」

浮浪雲:「いや…本当に分からないんだって…本当に怒らせちゃって ごめんなさい…」
なみえ:「べぇ~だ!(ふんっ!)スタスタスタ…」
浮浪雲:「あっ! なみえちゃん待って…」
(何を怒っているんだろう? 本当に分からない…)
(折角 今日の浮浪雲さんは凄く優しいって思ってあげたのに…もう浮浪雲さんなんか大っ嫌い!)
・・・ と言った感じで…毎度の事ながら、喧嘩したままホテルへ直行 ・・・
浮浪雲:「な~み~え~ちゃん♪ なんでさっきは急に怒っちゃったの?」
なみえ:「全然怒って無いです(フンッ!)」
(浮浪雲さんがなみえちゃんの気持ちを分かってくれないからだよ! 折角思い切って頑張ったのに…)

浮浪雲:「やっぱりサンライズってムードがあって凄く良いよね?」
(ヤバイ…まだかなり怒っているな…)
なみえ:「ムードはあっても…浮浪雲さんがそのムードを滅茶苦茶にするから、今日は全然よく無かったです!(べーっだ!)」
浮浪雲:「えっ?ムードを滅茶苦茶って…」
(ん?『Maybe Tomorrow』って気分じゃなかったのか?)
浮浪雲:「そっか…かけた曲が良く無かったね…ごめんね」
なみえ:「違うよ…『Maybe Tomorrow』も良い曲だけど、浮浪雲さんがいけないんだもん」
浮浪雲:「えっ?俺が…ん~夕陽と曲でしょ?…どこがムードを壊したの? って言うか…ん? ムードが良かったら何があるの?」
なみえ:「だって…なみえちゃんが目を瞑ったのに、浮浪雲さんは全然分かってくれないんだもん」
浮浪雲:「…? あっ! あぁ~あのタイミングは なみえちゃんの気持ちに併せて、一緒に目を瞑って曲を聴けば良かったんだね! そこまで気が回らないでごめんなさい」
(えっ?本当に目を瞑った意味を分かってないの?ガーン…)
なみえ:「目を瞑って欲しかったんじゃなくて…ん~もうそんな事どうでもいいよ!」
(もう本当に大っ嫌い!)

浮浪雲:「い・いや…なみえちゃんの気持ちをもっと知りたいから…教えてくれないかな?」
なみえ:「べーっだ! 教えてあげないよぉ~だ! そんなの自分で気が付かないといけないんだもん(フンッ!)」
浮浪雲:「確かに気が付いてあげられない俺が悪いんだけど…」
なみえ:「もういい! もう温泉に入ってくる!(スタスタスタ…)」
浮浪雲:「えっ…ちょっと待って俺も一緒に行くよ」
・・・こうして、二人は少しもどかしいまま温泉へ…夕食を済ませ、夜はそろそろ就寝の時間になりました。・・・
浮浪雲:「ん~今日はどうやって寝るつもりなのかな?」
なみえ:「いつもと一緒です」
浮浪雲:「そっか…それじゃそろそろ寝ようか?」
なみえ:「はい…」
浮浪雲:「あの…なみえちゃん…」
なみえ:「なんですか?」
浮浪雲:「今日は…腕枕…どうするのかな?」
なみえ:「浮浪雲さんが、なみえちゃんに「腕枕をしたい」ってお願いするなら、してあげても良いです」
浮浪雲:「ん~そっか…それじゃ俺の腕枕で眠ってくれるかな?」
なみえ:「うん ありがとう…」
浮浪雲:「今日もまた怒らせちゃってごめんね…」
(ん? なんか急に素直だな…)
なみえ:「なみえちゃんも、また勝手に怒っちゃってごめんね」
(腕枕して貰えると、なんか落ち着くな…)
浮浪雲:「本当に俺ってダメダメだよねぇ~あっ! ごめん…また自分の事をダメダメと言っちゃった…」
なみえ:「もう浮浪雲さんってば…自分の事を悪く言っちゃダメだよ」
浮浪雲:「ん~昔から自分に自信が無いんだよねぇ~だから直ぐに言っちゃうんだよね」
なみえ:「浮浪雲さんは本当に優しくて良い人だよ…」
(とっても大好きだよ)
浮浪雲:「そんな事無いって…なみえちゃんの気持ちに気付いてあげられないし…」
なみえ:「でも…いま腕枕はしてくれているでしょ?」
(凄く幸せだよぉ~)
浮浪雲:「なみえちゃん 腕枕が好きなんでしょ?」
なみえ:「うん 大好きだよ♪」
(浮浪雲さんの腕枕だから好きなんだよ…)
(えっ?『大好き』って…いやいや…これは『腕枕が大好き!』って事だよね? それにしてもマジで可愛い…この危険な距離…ヤバイ…でも我慢しなくちゃ…)
なみえ:「あれっ?寝ちゃったの?」
浮浪雲:「い・いや…まだ寝て無いよ…」
なみえ:「返事が無かったから…寝ちゃったのかと思った」
浮浪雲:「ごめん・ごめん…ちょっと…ん~何かこの感じって…まるで恋人同士みたいだよね?」
なみえ:「そ・そうだね…」
(えっ? 恋人同士みたいって…キャー恥ずかしい)

浮浪雲:「なみえちゃんは好きな人がいるんでしょ? 俺とこんな感じの雰囲気になっていても良いの?」
「えっ…」
(どうしよう…でも浮浪雲さんには、心に想っている人が居るし…でも浮浪雲さんの事が好き…)
なみえ:「なみえちゃんは腕枕が好きだし…それに一人で寝るのが怖いからだよ…」
(ん~本当に好きな人は浮浪雲さんなんだよ♪ なんて言ってくれれば嬉しいんだけどねぇ)
浮浪雲:「最初から一人で寝るのが怖いって言ってたよね。腕枕&抱き枕担当って事でね ハハハッ…」
なみえ:「そうそう♪ なみえちゃんが心地よく眠れるように頑張って下さいね!」
(だめぇ~なみえちゃ~ん…なんでそんな事を言っちゃうのぉ~)
浮浪雲:「はい…なみえ姫の為に頑張って任務遂行します!」
なみえ:「キャハハハ…浮浪雲さん面白~い♪」
(それって なんか・なんか違うよぉ~( ノД`)シクシク…)
浮浪雲:「ん~そろそろ寝ようか?」
なみえ:「うん…おやすみなさい」
浮浪雲:「おやすみなさい…」
(ふ~っ…俺ってなんか凄くないか? もう半月もこんな『オアズケ状態』を我慢し続けているって…もしかして大馬鹿なのか?)
(100%好きなタイプの可愛い子の寝顔を見ながら…我慢するってマジで辛いな…)
(この寝顔は絶対に反則だよ! マジで我慢限度を超えてしまいそうだ…)
(もしかして…このまま襲っちゃっても…実はHappyEndになるとか…?)
(でもこの前は思いっきり怒られたしなぁ…シチュエーション? たぶん寝込みを襲うのはBestなシチュエーションじゃ無いよなぁ~)
(でも…ここで既成事実を作っちゃえば…好きな人より目の前の人を…?)
(いや…きっとまた思いっきり引っ叩かれるよなぁ~やっぱり我慢しかないのかな?)
(昨夜の夢が悪かったよね? このまま調子に乗って告白したら…やっぱり『クビ』になるのだろうか? あっ!夢の最後に何処に飛ばされたのかを覚えてない…)
(何処に飛ばされるのだろう? どこかの無人島とか? まさか…富士の樹海の「ど真ん中」とか? 海外とかも選択肢としては「有り?」だよな…はっ!まさかの「北」とかヤバすぎだよね…)
(取り合えず…我慢して寝た方が良さそうだね…おやすみなさい…)
【なみえちゃんの独り言Time】
こんにちわ みんな元気にしてた? 「なみえちゃんの独り言Time」が始まります。
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はぁ~本当に浮浪雲さんには参っちゃうよ…
なんであんなに女心が読めないのかな? だって今日はあんなに思い切って誘いを掛けたのに…絶対に100人中1,000人位は【チュー】しちゃう様な状況なのに…気が付いてくれないんだよぉ~ 絶対に、ど~かしているよね?
・・・もしかして…本当に なみえちゃんには興味が無いのかな? やっぱり好きな子の存在が邪魔しているのかな? でも今は なみえちゃんとずっと一緒に居るんだから…一緒のお布団で、こんなにくっ付いて寝ているんだから…その意味に気が付いて欲しいよぉ~好きな人じゃ無ければ一緒に寝たり…腕枕なんか絶対に嫌だもん。どうしたら気が付いてくれるだろう…
はっ!もしかして本当は…「男性にしか興味の無い人」だったりするのかな? そんなの嫌だぁ~浮浪雲さんはNormalな人であって欲しいよぉ~ どこの誰だか分からない女の子じゃなくて…目の前に居る【なみえちゃん】の事だけを見てぇ~!





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